経済観測所

数字に関する問題

2011年、フランチャコルタ協会は、イタリアおよび海外におけるフランチャコルタのマーケティングおよび流通データの収集および統計分析のためのシステムEconomic Observatory(経済観測所)を通じて会員企業から収集した信頼できるデータを提供する初のワインセクターとなりました。

このシステムは2022年12月時点で、協会参加企業全体の81.9%をカバーしており、匿名形式でデータを収集します。これにより、継続して販売およびマーケティングに関する統計情報を入手することができるようになり、 会員企業は企業の事業ポリシーの定義や、企業や地域の傾向を比較するのに役立てることができます。
経済観測所によるデータは、協会の

数字で見るフランチャコルタ

販売量 — 2022

Franciacorta DOCG: ボトル換算本数で表した総市販量
(全企業に推定。経済観測システムの標本となる参加企業の割合は81.9%)

イタリア国内・国外での販売量 — 2022

イタリア
国外で

Franciacorta DOCG: ボトル換算本数で表したイタリア国内・国外市場での総市販量
(全企業に推定。経済観測システムの標本となる参加企業の割合は81.9%)

輸出 — 2022

Franciacorta DOCG: イタリア国外の主要国に対する輸出による市販の内訳
(全企業に推定した数量。経済観測システムの標本となる参加企業の割合は81.9%)

タイプ別市販量 — 2022

Franciacorta DOCG: 世界における販売量のタイプ別に見た割合
(全企業に推定した数量。経済観測システムの標本となる参加企業の割合は81.9%)

経済観測データ – 2022年

[対象期間: 2022年1月~12月。2022年12月31日時点での企業総数に対する参加企業の推定比率: 81.9%]

データ算出方法についての注記:

本書のデータは、コンソーシアム会員ワイナリー全社についての推定値です。この推定値は、経済観測所の調査への参加企業のデータを基準として算出したものです。参加企業のデータによる標本を典型的データと考え、各年の参加企業の比率を考慮し(2021年の例では81.9%)、関連する全てのデータをそれに比例して100%に調整してあります。

このような理由から、このコメント上のデータは、企業から毎月送信されるデータから抽出した(推定ではなく)正確なデータが記載された報告書の表のデータとは異なります。

本書のデータが部分的に過去数年間に通知されたデータとやや異なることがありますが、それは時を経るうちにデータの小規模な補正や補完が行われることがあるためです

前年(2021年)のまとめ

経済観測所が2021年の末にまとめたデータによると、会員企業全体の販売量の成長率は、2020年の同期と比較して28.3%と推定されます。

コロナ禍により2020年が特殊な年であったことを考慮して、販売に影響を与える外因がなかった2019年と比較して解析されています。2019年と比べた場合も、2021年の販売量は15.5%の成長率で増加していました。

詳細を見ると、2021年の販売量ではイタリア国内市場が全体の89.7%を占めており、2020年比で28.4%増、2019年比では16.8%増となっています。残りの10.3%が輸出であり、こちらは2020年比で27.6%増、2019年比で5.3%増です。

2022年

2022年は、コロナ禍の外出制限で市場が低迷した2021年の同時期と比べると、最初の4カ月の売上は特に好調でした。

実際、1月の販売量は37%近い成長率を記録し、その後の3カ月で57.8%、41.0%、27.6%と増加の傾向を着実に固めていきました。

けれどもその後の5月から9月の時期にトレンドが逆転し、販売量の成長が2021年の同月と比べて5月には3.8%減、8月には20.4%減となりました。

しかし2021年のこの時期には特に優れた業績を上げ、その前年と比較して極めて高い成長率を記録していたため、2022年のこれらの月のデータは、そのような前年と比較したものであることを考慮する必要があります。

もっと長い目で見ると、2022年の5月~9月の販売量は、2020年と比較すれば増加しており、2019年と比べても増加(+22.7%)しているのは明らかです。

さらに、これらの月の販売に悪影響を与えた他の外因(たとえば一部のワイナリーで製品が不足していたことや、この時期特有の経済・社会・気候要因など)について考えると、楽観な解釈が可能です。

2022年は、その後10月、11月の2カ月で2021年と本質的に同等の状況となり、12月には17.5%減で決算を締めています。

全体的に見ると、2022年の会員全体の販売量は20,212,348本(ボトル数)であり、 2021年の同時期とほぼ同等(0,6%減)と推定できます

さらに正しく評価するためには、より長期的な展望に立ち、2021年の直前の数年とどのようなトレンドで成長しているのかを確認するのが役に立ちます。実際、2019年と比較しても、2022年の販売量は明らかに増加しているのがわかります。

販売量が前年とほぼ同等の数値に加えて、売上高は決定的に好調で、全ての月で成長率が伸びています(減少した時期には減少率が低くなっている)。このことは、平均販売価格が着実に伸びているという事実にも裏付けられます。

詳細を見ると、2022年の販売量ではイタリア国内市場が全体の88.5%を占めており、2021年比で2.0%減となっています。残りの11.5%は輸出です。外国との貿易が次第に復活してきたこともあり、増加率は11.3%となっています。

販売チャネルの中ではホスピタリティ業界が成長を続けているのに対し、量販店の売上は減少しました。この現象は、コロナ禍の外出制限が解除され、次第に外食の習慣が戻りつつあることで明確に説明できます。

ニールセン式エリア(市場調査会社Nielsenの方式でイタリアを4つのエリアに分けたもの)によるイタリア国内の販売分布を見ると、北西部の州が全体の半分弱(47.4%)を占めており、残りは北東部(21.7%)、中部(19.3%)、南部(12%)となっています。

ロンバルディア州が1位(イタリア国内の販売量の35.9%)で、2位はエミリア・ロマーニャ州(10.5%)です。ピエモンテ州はこれらを下回り、9.2%となっています。 

輸出量の分析を国別に見ると、スイスが1位で輸出量全体の20.3%を占めています。これに次ぐのは日本で、2022年の総輸出量の13.7%です。さらに米国(12.1%)、ドイツ(10.9%)、ベルギー(5.8%)があります(いずれも総輸出量に対する割合)。

これらの国々での売上は、次の割合で2021年よりも販売が伸びています: スイス +1,6%、日本 +28,2%、米国 +9,0%、ドイツ +46,3%、ベルギー +20,5%。

ワインのタイプを区別せずに同等のボトル1本あたりの世界的平均小売価格を算出すると、2021年末には21.5ユーロ(付加価値税込み)
にとどまっていましたが、

2022年には22.9ユーロ(付加価値税込み)に上がりました。

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