フランチャコルタ地方の端にイゼオ湖があります。ささやかではありますが風光明媚なロンバルディア州自慢のこの湖の魅力を探ってみましょう。イゼオ湖は、北からの涼しい風を運んでフランチャコルタ地方のブドウ畑にやさしく吹きかけ、気候を和らげます。水面と空の間にあるすべてのものに独特の味わいがあり、それが父から子へと大切に引き継がれていきます。それは風習であったり、物語であったりしますが、料理のレシピもそんなもののひとつです。イゼオ湖の真ん中に緑豊かなモンティーゾラ島があります。ヨーロッパの湖に浮かぶ島としては一番大きなものであり、今回の旅行でもぜひ立ち寄ってみたい島です。
1泊2日のイゼオ湖とその味覚を探る旅では、イゼオとスルツァーノの間の湖畔に立ち並ぶホテルに泊まらない手はありません。そんなホテルからは、またとないほど素敵な日の出や夕暮れを楽しむことができ、穏やかな波音を聴きながらくつろぎのひとときに身を任せましょう。
ホテルに直接交渉すれば、簡単にボートを借りてイゼオ湖の3つの島巡りのプライベートツアーを組むこともできますし、または客船で数分のペスキエーラ・マラッリオの小港に行って、そこからモンティソーラ島のハイキングをすることもできます。ここから、naécc(ナエック)と呼ばれる伝統的な小型漁船が並ぶ湖岸に沿って気ままに散歩をすると、湖魚のおいしい料理を供するレストランに行くことができます。ここでしか食べられないスローフードの代表格で外観がイワシに似ていることから俗に”サーディン”と呼ばれる湖魚、ホワイトフィッシュ、スズキ、テンチなど、バラエティ豊かな味覚が楽しめます。爽やかなフランチャコルタ発泡ワインのグラスとペアリングすれば美味しさもひとしおです。
いろいろなタイプのワインの味を体験し、お好みで湖魚料理とぴったりのワインを組み合わせてテイスティングしたら、翌日はワイナリーを訪問するのもよいでしょう。どれにしようか迷ったときは、いろいろなタイプのワインを購入して家まで持ち帰り、ディナーに友達を呼んで一緒に試すのも素敵な体験です。