針葉樹の植物園
町の北方にあるヴァッレ集落から徒歩で20分ほど行くと針葉樹の植物園に着きます。道すがら心地良い散歩が楽しめます。植物園という性質上、見学者を植物の世界へと誘い、自然を大切にする心を育みます。存続が危ぶまれる植物を保存する活動を行い、絶滅危惧種を自然環境で復活させるプロジェクトを進めています。この植物園には7つの科の針葉樹(マツ科、スギ科、ヒノキ科、イチイ科、イヌガヤ科、ナンヨウスギ科、マキ科)があり、その種類は82に及び、種ごとに2本以上の樹木があります。
町の南にあるマッリオ集落の近くにはオーク系の植物園があり、100を超える種類の木が生えています。この先10年以内にこの数を150種類へ増やす目標が達成できるのも遠いことではありません。植物学的に計り知れない価値のある遺産として未来の世代へ渡すべきものであり、それを受け継ぐ世代は、知性豊かな人々の努力を評価して、それを上手に活かしてくれるに違いありません。この植物園のねらいは、今の学生に知識を伝えるだけでなく、世界のあちこちから集めてきたオークの種間の遺伝子移入について勉強できるので、将来生物学者や植物学者になる人々のことも考慮したものです。オーメ市とオーメ植物園協会は、最近、ブレーシャ大学と提携を結びました。