『Franciacorta: a Golden Feeling』は、2021年9月のミラノ・ファッションウィークにちなんでフランチャコルタが発表したファッションフィルムです。イタリアンファッションへのオマージュとして強い視覚的インパクトのある映画で、スタイルとクリエイティビティの世界との即時のつながりを狙ったものです。これにより、ファッションシステムの一部としてフランチャコルタのブランド認知度が向上しました。
フランチャコルタとイタリア・ファッション協会は、2012年以来、クラフトマンシップ、エレガンス、クオリティというイタリア製品に共通する特徴で結ばれていますが、この映画がフランチャコルタとイタリア・ファッション協会との10年間にわたるパートナーシップを裏付けるものとなりました。
『Franciacorta: a Golden Feeling』は、ファッションと美しいものを称賛する映画であり、リズム感豊かな構成要素と、ピュアなルックで洗練された美意識を駆使した物語です。巧みなモンタージュでファッションフィルムならではのスタイルを演出しています。
映画は、不特定の空間の中央に一連のグラスが整列したシーンで始まります。グラスの中で泡がシュワっと立ち上り、やがて隣のクラブからぼんやりとした音が聞こえてきます。全体が揺れて、さざ波が立ちます。カメラがグラスへ接近し、観客の目がフランチャコルタの発泡ワインの中へ潜っていきます。グラスと泡が入口となって、観客を体とファッションと動きが出会う次元の世界へと誘います。
不特定の空間でのシーンの演出と投影を通じて、ダンサーが出たり入ったりして一連のパフォーマンスを演じ、現代的で躍動的なスタイルの映像をつくりあげています。動きのあるシーンで構成された情景をつくるよう狙いを定め、場面の構成を意識した慎重な演出により、各場面のバランスは絶妙です。
監督のエネア・コロンビは、16歳でイタリアのラップミュージックのビデオクリップを作り始めたという若くて有能なイタリア人です。18歳でUniversal Musicと最初の契約を結んで以来、イタリアの音楽界で活躍を続けており、これまでに次のようなミュージシャンのビデオクリップを手がけました: Ghali、Ernia、Elodie、Lorenzo Fragola、 Michele Bravi、Vegas Jones、Mecna、 Mr.Rain、Ghemon、Priestess、Federica Abbate、Lazza、Nto、Mara Sattei、Marina、Tropico、Annalisa、Liberato、Coma Cose。彼のビデオは、どれも革新的で国際的なデザイン感覚の作品ばかりです。エネアは監督と撮影監督を同時に務めます。建築愛好家で、その作品では、体と環境の対話をつくるためのマニアックなほど凝ったロケーション選びが特徴です。近年手がけたブランドには、Kappa、Diesel、Fratelli Rossetti、Emporio Armani、Alviero Martini、Magnum、Müllerなどがあります。