この教区教会は、今日では聖ジョヴァンニ・バッティスタに捧げられた教会となっていますが、その昔、コッカッリオがローマ時代の広大な「pagus」(ローマ時代の行政用語で「田園地域の区域」を意味する)の中心地であり、キリスト教の拠点として重要な役割を担う町であり、コッカッリオが4世紀の北イタリアにおけるキリスト教の組織上、重要な役割を果たしたことを示す証でもあります。
このほかにも、コッカッリオの教区役場には、ヴィンチェンツォ・チヴェルキオによる絵画『聖オルソラと聖アントニオ』など、珍しくて貴重な宝物が保存されています。
この教区教会が重要な役割を担うようになったのは、蛮族が侵入した時代のできごとと社会状況によるもので、この時期にローマ時代から続いていたpagusの構造が衰退したからでした。伝承や資料において、昔のミラノの司教であった聖アナタローネがブレーシャ地域に(新約聖書の)福音書を普及させたことが照明されています。
教会前の広場には、著名な牧歌詩人のルーカ・マレンツィオ(1553-1599年)の記念碑があります。