オーメ市のマッリオ集落は、ひとまとまりの田舎の建物で形成されており、歴史・文化的に深い価値のあるものです。城壁で囲まれた建物の中にマッリオ・アヴェロルディ(Maglio Averoldi、15世紀の鍛冶場)とピエトロ・マロッシ邸宅美術館(Casa Museo Pietro Malossi)があります。
マッリオ・アヴェロルディは、この地の方言で「bruzafèr」と呼ばれる鍛冶職人の仕事の昔の姿が見られる最後の場所です。鉄製の道具や家具用の金具を作る鍛冶屋の技法がわかります。マッリオ集落には、鍛冶職人の親方として1984年まで活動を続けていたアンドレア・アヴェロルディが使っていた道具やその製品が保存されています。
一方、邸宅美術館には、ピエトロ・マロッシが同名の財団を通じて寄贈した数々の貴重な骨董品(絵画、デッサン、家具、冷兵器と火器の貴重なコレクションなど)が保存されています。