ブレーシャ城はチドネーオの丘(colle Cidneo)の上で美しい佇まいを見せる城塞群で、今日でも過去の姿をとどめています。胸壁のある城壁、天守、塔はヴィスコンティ家が支配していた時代のもので、要塞と跳ね橋のある壮大な入口はヴェネツィア共和国支配の時代のものです。
旧市街の中心部のティート・スペーリ広場(Piazzetta Tito Speri)からサントゥルバーノ通り(Contrada Sant’Urbano)を通って、この丘の頂上まで行くことができます。
特に興味深いのは、ルイジ・マルツォーリ武器博物館(Museo delle Armi Luigi Marzoli)です。14世紀、ヴィスコンティ家の統治時代に造られた天守内にはリソルジメント博物館(Museo del Risorgimento)があり、当時の重要な作品や資料が展示されています。リソルジメント博物館は現在改修工事中で、数カ月後に全面的にインタラクティブな新しい展示に改修してオープンします。最新の情報についてはブレーシャ博物館財団(Brescia Musei)の公式サイトをご覧ください。
ブレーシャ城には、建築のみならず、15世紀の武器・甲冑コレクション、古書、その他の骨董品など、歴史的価値の高い所蔵品があり、史跡としてFAI(Fondo Ambiente Italiano=イタリア環境基金)によって管理されています。