イゼオのオルドフレーディ城は、この地域で最も古くて保存状態のよい城のひとつです。旧市街の南部に位置し、北側と東側に2箇所の入口があります。現代になってから付け足された階段を登ると、ローマ時代から既に人が生活していた岩がちの突起したエリアにアクセスすることができます。今日この城の用途は住居用となっており、市立図書館、複数の文化団体、旧サン・マルコ教会、市民会館があります。
9世紀から10世紀にかけてブレーシャのサンタ・ジュリア修道院で作成された「ポリッティコ・ディ・サンタ・ジュリア」と呼ばれる地籍簿があり、この資料には、今存在する城より前の時代に既に別の城があり、その城の一番古い部分が11世紀末の南のエリアの天守に当たるという証拠が記録されています。その後建てられた城には直線的な長方形の中庭がありますが、入口のヴォールトのアーチの楔石にヴェローナの豪族デッラ・スカーラ家の紋章があることから、この城は13世紀から14世紀にかけて建設されたものであることがわかります。