1999年よりフランチャコルタに限定した生産を手掛けるムラトーリ一家は、今日3世代目を迎え、さらなる活躍を続けます。フランチャコルタに使用される自家栽培のブドウは、54ヘクタールにおよぶブドウ畑から収穫されます。そのブドウ畑は、フランチャコルタの産地として同類の地質をもつの6つ領域それぞれに広がり、すべてのブドウ畑で有機農業の基準に従った栽培が行われます。
ワイナリーの名称「ヴィッラ・クレスピア Villa Crespia」とは、中世後期に大いに賞讃されていたワインの名称にちなんで付けられたもので、二次発酵の製法が用いられるスパークリングワインの起点と言われています。ワイナリーの建物はサステナブルな建築物の代表例として挙げられています。貯蔵室は地下およそ20メートルの深さに及び、ブドウ収穫期には重力を利用して、地上から貯蔵室まで機械を使わずモストを運ぶことができます。また年間を通して、貯蔵室内の環境を最適な状態に保つことが可能となります。さらにワイナリー近辺のブドウ畑の上に太陽光パネルを設置するソーラーシェアリングにより(イタリア国内で初期に設置されたパネルの一つ)、エネルギーの自給自足を実現します。
地域産業とブドウ品種を尊重しながら有効に活用すること。それはムラトーリ一家の価値観に深く定着する概念です。この概念に基づきワイナリーの最も代表的なワインが生み出されるのです。その一つとして、3つのコレクションラベルを誇るドザージュ・ゼロは、土壌の特色をありのままに表現すると共に、有機栽培への取り組みと酸化防止剤を使わない製法を用いた10年に渡る経験が融合した「自然との共生」を語るワインです。
2020年度の収穫期以降、当社Muratori(ムラトーリ)の製品ラインアップは、名高いワイン醸造家リカルド・コタレッラとそのチームにより手掛けられています。コタレッラ氏による貴重な見解、そしてフランチャコルタへのひたむきな思いとブドウへのこだわりを共にしながら協力し合うことで、この製品ラインアップが実現されるのです。